藤代だより
2017年12月号
気持ちを込めて
今年も残り少なくなってしまいました。猛暑から長雨、台風被害など、今年も「観測史上~」、「記録的な~」とニュースや天気予報で聞くことが多い年でした。影響を受けている場所や人達が一日でも早く立ち直ることを願っています。商品部 酒井です。
天候の影響もありますが、過疎や後継者の問題で縮小している産地に何か所か訪れました。
9月には、神奈川県南足柄市の「ハウス栽培みかん」と「いちじく」の視察です。
ハウスみかんは最盛期11名の生産者さんでしたが、現在は2名。
ハウス内では水分を極力切ったみかんの木に甘い香りを漂わせて実っていました。
消費者の果物離れ、生産資材の高騰などに単価が追い付いて来ず、且つ生産者の高齢により、厳しい現状です。
いちじくは68歳の生産者さんが最も若い方との事。出荷量はキープしているとの事でしたが、同じ神奈川県内にも拘らず、農業に関しては過疎化が進んでいるそうです。
しかし案内していただいた、湘南ファームの小澤さんやJAの職員さん、生産者さんはとにかく熱い。気持ちの良い真っ直ぐさで、聞いているこちらが冷静さを保てなくなるほどです。
10月には千葉県南房総市の青木農園さんにハーブ類の見学に。
青木農園さんは常に質の良いハーブ類をぶれずに出荷してくださり一度訪れてみたかった場所です。高品質の秘訣はとにかく人の手によるもの。土作り、生育、収穫、出荷と、
とにかく手間暇かけること。熱く語ってくださいました。
南房総市、移住者は多いのですが、農地・農産物は減り続けているそうです。
青木さんはJAにも働きかけ、地域自体を盛り上げようとしておりました。
本気でやれば、人と物は集まるはず。
仕事は人と心ではないでしょうか?改めてそう思わせてくれる皆様でした。
本年も皆様にご理解いただき、誠に有難うございました。
来年も気持ちを込めて皆様に喜んでいただける、良い仕事を
進めていきたいと思っております。
引き続きご指導の程、宜しくお願い致します。