藤代だより

2011年1月号

一月も下旬を迎え

一月も下旬を迎え、関東平野は干ばつ、九州は冷え込み、日本海側から北海道にかけて大雪と、野菜達にもだいぶ影響がでているこのごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
仕入部酒井です。本年もよろしくお願いいたします。
少し時間が経ってしまいましたが、昨年11月に茨城県つくば市にある「独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所」という国レベルの果樹、果物の専門研究機関であり、遺伝技術や後継者の育成までも含めた研究をされているところに行ってきました。
今回は「これから各業界で、どの果物、品種が求められるか?」というテーマのもと、我が藤代商店も参加できることになりました。
つくばの果樹研究所(果樹研)は、そのときはあたり一面これでもか、というくらいの紅葉で、すばらしい環境にありました。
調整役の別所さん、研究チームの斎藤さん、安達さんの案内のもと、我々は果樹研内の農場と施設を見学することができました。
何百という種類の梨や栗、桃の木が整然と並び、品種の保存がされていました。
その奥には、新品種研究中の苗、幼木がまた整然と並んでいます。説明を聞いていると、このならんでいる研究中の幼木達が極わずかな確率をくぐりぬけ、なおかつ商品として並ぶことがあるとしても、最短で20年以上先のこと、とのこと。
しかし今、市場にならんでいる多数の果物達がこのような、長い時間と研究の賜物であると思うとまた愛情がわいてきます。とくに目先のことばかり、自分のことばかりの私などは、大いに考えさせられました。
果樹研では、そのようにして近いところでは、桃の「あかつき」、ぶどうの「シャインマスカット」、柿の「太秋」、栗の「ぽろたん」などを開発しています。(他にもありすぎて書ききれません)
とくに栗の「ぽろたん」などは、今シーズン以降、かなり人気商品になると思われます。藤代商店でも取り扱う予定です。
また、新百合ヶ丘の有名な洋菓子屋さん「リリエンベルグ」の横溝さんの講演もあり、お菓子や果物にたいする、熱く愛情のあるお話を聞きまた勉強になりました。
今回、果樹研究所の別所さん、斎藤さん、安達さんや大勢の方々のご配慮で、このような素晴らしい機会をいただき、この知識と経験を生かせるようにしていきたいと思います。
2011年も夢と情熱を持ってがんばっていきます。

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