藤代だより
2010年12月号
一年を振り返って
寒さが厳しくなりはじめたこの頃 皆様いかがお過ごしでしょうか。仕入部の酒井です。今年は色々ありまして更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
本年 年明けてすぐの1月20日に弊社代表取締役 藤代行雄が逝去しまして、皆様には色々と御迷惑をお掛けしました。
その後 社内の色々な引継ぎ等が行われたのですが、居なくなってみるとその偉大さが分かってきました。
お客様のことを第一にまず考え、野菜、フルーツのこと、家族のこと、社員のこと、と細かく気を使っていたのが本当によく伝わってきます。
亡くなる当日も朝から夕方まで走り回り、「お疲れ様!」と大声で帰っていきました。
まだまだ私達の仕事を見てもらいたかったのですが、教わったことを肥やしにこれから頑張り続けていくしかないと思っております。
そんな事が1月にあり、春が来たと思ったら桜の時期に大雪が降るなど寒い寒い春でした。芽がついていたこの時に寒波にやられてしまった果実などがたくさん影響を受けてしまいました。
その後は雨の少ない梅雨、そしてあの暑い暑い夏です。
人が持てる知識を使ってもあの暑い夏には到底かなわず、残念ながら野菜、フルーツもやはり影響を受けてしまいました。
それでも秋が来て、群馬の見城さんから送られてきた洋梨「コミス」はやはり最高の食感と香りで、国産の天然松茸は何十年かに一度の大豊作!
やはり人間なんて小さいもので、植物や自然のものには敵わないとあらためて思い知らされた一年でもあります。
そして今 12月も後半にきて寒さも日々厳しくなり始め、遅くはなりましたがイチゴの入荷量も日々増えてきました。
残り少ない本年、そして来年以降も変わらず先代社長 藤代行雄の教え通り「信頼される八百屋」、「信頼される人間」になれるように努力していきたいと思います。
これからもご指導のほど宜しくお願い致します。
それでは皆様 良いお年を。
写真:藤代行雄 (2009年6月 三渓園にて)