藤代だより

2009年4月号

横浜市内産の筍

仕入部担当 酒井です。
3月27日(金)に今の季節の横浜地野菜の一つとして筍(たけのこ)の状況を見せていただく為、横浜市都築区東方町の農家の 石川 宏さん の竹林を訪れました。

昨年の干ばつ、暖冬だった2月 そして寒の戻った3月と、野菜にとっては決して良い状況では無かったのですが 石川さんいわく「それでも今年の4月上旬から筍の出荷ができそうだ」とのお話でした。

2つある山の小さめのほうの竹林を見せて頂いたのですが、黄色くなった古い竹は切られ等間隔に伸び、午後3時頃お伺いしたにもかかわらず西日が降り注ぎ、適度な落ち葉と軟らかい土と、程よく手入れがなされている竹林でした。
 山を歩いている最中 素人の私が見ても気が付かなかったのですが 石川さんは少しだけ頭を出した筍をすぐに掘り出してくれました。まだ10センチにも満たない小さなタケノコでしたが「あと一週間もすれば次々伸びて出てくるよ」とのことです。
また石川さんは「手入れの行き届いた竹林というのは 朝陽が昇る頃に 竹で影色の綺麗な模様ができ 見るだけの価値のある風景」だとも仰られておりました。

京都や鹿児島などの有名な産地では、1年中つきっきりで竹林の手入れをし、また出荷も綺麗に箱詰めにされたものが築地市場などで競売にかかり高値で売られていきます。しかし私の住むこの横浜でもこのように採れる筍があるのは嬉しい事で、今から届いた筍を茹でて一杯飲むのが楽しみです。皆さんもぜひ!(笑)

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