藤代だより
2009年3月号
全日本司厨士協会での展示会
今回から藤代商店 仕入れ担当 酒井が市場の近況、野菜について取り留めない事を野菜だよりに綴っていきたいと思っております。宜しく御願い致します。2009年 2月23日(月) ホテルニューグランド様で 全日本司厨士協会という料理人様達の集まりで業者達による商品の展示会が催されました。
我ら藤代商店からは近年 横浜の農家の方々と頑張っている「横浜市内産の地野菜の展示」、それと高知県産フルーツトマトの「徳谷(トクタニ)トマト」、高知県産「黄金柑(オウゴンカン)」、「麗紅(レイコウ)」と愛媛県産「甘平(カンペイ)」という市場にあまり出回っていない柑橘類の試食を行いました。
横浜野菜の展示は 端境期ということもあり種類も少ない時なのですが 農家の皆様の協力により 色とりどりの野菜を並べることができ、料理人様達も、「横浜でこんなに沢山の種類の野菜が取れるのか」等の驚きの声がかなりありました。まだまだ横浜野菜は知名度も低いですが、横浜の農家様達が努力して良い野菜を作っていることをこれからアピールしていけたらと思っております。
人気のあった試食コーナーではまずは糖度12度以上で市場流通の無い「徳谷トマト」。もともと小ぶりのこのトマトを1/6にカットして食べてみてもらっても、その甘さと味の濃さに皆さんビックリしておりました。売り手の我々もここまでのものを食べる機会はあまり無いので、恥ずかしい話ですが私も多めに食べてしまいました。
柑橘類では同じく高知県から送って頂いた山北地区の「黄金柑」、「麗紅」はその他の産地でも作られていますが、今回の山北地区のものはとりわけ美味しいもので青果関係者の我々も驚く程の美味しさでした。
愛媛県産の「甘平」はまだ世に出始めたばかりで これから人気が出てくる種類だと思いますが、一足早く特別にこだわり、栽培産地のものを試食してみました。「おいしい!」という以外言葉が見つからない程で、作り手様の努力が伝わってくるような大変素晴らしいものでした。来年以降「甘平」は必ず人気の出る商品になると思います。
我々 売り手側の八百屋も「日々努力して農家様、料理人様達に負けないようにしなくては」と強く考えさせられる一日となりました。