藤代だより
2005年10月号
十勝帯広こだわり野菜
横浜の卸売会社丸中さんのお骨折りで帯広の和田農園さんにうかがいました。個人経営の農園としては日本で一番広い耕作面積とのこと。
かつて十勝には明治16年に先人が入植し壮絶な困難と闘い、今の十勝平野を作り上げました。その恩恵によって大規模農業が展開されています。
和田さんは「野菜つくりは健全な土作りから」というコンセプトをもとに、北海道の地の利を活かし根物野菜を中心に活躍しています。特にゴボウは「和田ゴボウ」として首都圏のバイヤーや料理人に高く評価されています。
糖度18度、生作りのゴボウジュースのファンも多くおいでになります。
今回は市場の専門家とバイヤーの方にご同行いただきました。日本全国こだわり野菜を探している方です。この方は日本で最も質の高い中食を作っているコンビニエンスストアーに農産物の素材を提供する仕事をしています。日本中を駆け廻り、心ある作り手、心ある素材を求めている方で、夢もロマンもある羨ましい人にお会いすることができ、多くを学びました。
ゴボウについての話も多々うかがいました。
御礼申しあげます。
帯広の後は美瑛、北見と廻り、キュウリの品種フリーダムの打ち合わせの為熊本に入るとのこと。出来れば鞄持ちで日本全国連れて行ってもらいたいものです。
質の高い農業は土作りでしょうが、作り手の人間性、感性も求められます。
和田さんに会ってみると、そのことがよく分かります。
すっかりお世話になった2日間でした。
作物については、ゴボウの他にカボチャの「九重栗」、質の高い長芋、男しゃく、レッドムーンなども手に入りそうです。そして昨年の貯蔵メークインを出してくれる予定です。澱粉が糖に変わって、それは甘くスープやサラダにもよろしいかと思います。
今度は和田さんのスタッフも合わせて横浜に来ていただき、和田さんの作物で料理フェアーができればと思います。
野菜の先生、バイヤーさんにも是非ご参加いただきたいものです。