藤代だより

2011年3月号

アスパラガスのように

寒かった冬もそろそろ終わりそうな、季節の変わり目になってきました。仕入部の酒井です。
三月も後半になり、春野菜の代表格『アスパラ』を見に緑区三保町の石井農園さんに行ってきました。石井さんはおそらく横浜でアスパラを出荷してくださる唯一の農家さんだとおもいます。
ひろびろとした畑の奥にアスパラの大きなハウスが見えてきました。中に入るとこんもりと柔らかそうな土が盛られた畝(うね)が何列も見えます。近付いてみるとヒョロヒョロと何本かでていました。
今年は冷え込みもきつく、少し出遅れているとのことですが、四月に入れば順々にでてくるようです。石井さんのところではハウスですが、特別な加温することなく水とお日様、そしてたくさんのミミズがいて、それを食べにくるもぐらもたくさん住むような栄養満点で柔らかい土、その畑でつくられています。
一本折って食べてみました。アスパラは本当に〝鮮度が命〟です。残念ながら市場経由で藤代商店に来るものとは比べ物にならない程、えぐみも無く、なめらか、本当に甘いです。美味すぎです。

アスパラは根さえしっかりしていれば、十年間はでてくる野菜です。そのためにいかに土の中の根をたくましくするかで、善し悪しがきまるそうです。
アスパラも人間も一緒なのですね。根っこが肝心。沁みます。
今は地震等でとても大変なときですが、根っこさえしっかりしていれば、また芽はだせるはずです。
さあ皆様、石井さんのアスパラの出荷がはじまりますよ。

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